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将来、子供がいじめられると親が判断した時

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幼少の頃の自分は非常に気が弱く親の目から見ても小学生になったらいじめにあうんじゃないかと心配されるほどだった。

背も1番低く、女性のように肌が白かったのだ。地元の子供たちは近所のどこにでもある幼稚園に入学したのだけれど、自分ひとりだけ入園を拒否され、まるで島流しにあうように遠くの幼稚園に行かされた。

思えば物心つく前に最初の挫折を経験したのはこの頃なのかもしれない。近所の子供たちは同じ幼稚園に通っているのもあり、すでに仲間の輪ができていた。

自分はその中にぽつんといたのだけれど、持っているおもちゃをとられたりもしたし、えーこさんという1才年上の女の子によくバカにされたりした。

遠くの幼稚園にしても行きたくないと泣き叫び、毎日のように幼稚園の時間になると暴れた。

いつものように幼稚園に行きたくないとだだをこねる。母親は自分に向かって「お母さんもいっしょに行くから大丈夫よ」

と言った。

「いっしょに行くんだね、わかった」と自分は泣きやんだ。

通学のバスがきて、母親といっしょにバスの中に入ったのだけれど、バスのドアが閉まる瞬間、母親はさくっとバスから降りたのだ。

バスのドアがけたたましい音とともに閉まり、バスの中もけたたましい自分の鳴き声が響いた。

それは奇妙な二重演奏に周りからは聞こえたかもしれない。幼稚園の教室に着いた自分は確信犯的にわざとおしっこをもらした。

ズボンがびしょびしょに濡れたら家に帰ることができると思ったからだ。先生が、

「ユーリオ君どうしたの?」

と優しい声音で濡れたパンツを新しいパンツに履き替えさせてくれた。わざともらしても家に帰れないんだと自分は学んだ。

自分は石川ユーリオと言うのだけれど、同じクラスの石川ゆきこという可愛らしい女の子がいた。ちょっと背の高いジャイ君という男の子がいて、
石川ゆきことキスしたって言うぞ。バラされたくなければいうことを聞け

と意地悪く言ってくる。自分は石川ゆきことキスなんてしていないのに同じ名字というだけでからかいの対象にされたのだ。自分は、

「そんなことしてないもん」

と泣き叫ぶことしかできなかった。

こりゃ小学校に入学されたらいじめられるな

と両親は心配した。幼稚園に行きたくないと泣き叫んでいた自分が、今度は合気道に行きたくないと泣き叫ぶことになった。

自分の意思とは関係なく両親の考えで強制的に合気道に通わされた。白い胴着を着て稽古のようなことをしたのだと思う。

幼稚園児が行う合気道は、女の子がおままごとをするような感じに見えたのかもしれない。

合気道を習い始めてしばらく経った。

幼稚園ではいつものようにジャイ君が

「石川ゆきことキスしたって言うぞ。バラされたくなかったら言うことを聞け」

と言ってくる。いつもは涙がでてきて泣き叫ぶはずなのに微動だにしない自分がいた。

何かしらの雰囲気を感じとったジャイ君は、

「ごめんね、もうそんなことしないよ」

とバツが悪そうに去っていった。自分の中で何かが芽生えた瞬間だった。近所に住む1歳年上のえーこさんからも意地悪いことをされたのだけれど、以前なら泣き叫ぶしかできなかった自分は言い返した。

えーこさんは拍子抜けした顔をして何度も自分を見て首をかしげた。以降、えーこさんから意地悪をされることもなくなった。

強制的とはいえ合気道を学ぶことで精神的にも肉体的にも自分は変わっていったのかもしれない。

これはあくまでも自分の経験者語る談のひとつになってしまうし、それが正解というわけではない。

ただね、もしも子供が気が弱くて将来、いじめられるんじゃないかと感じた時、本人が望まなくても武道を強制的に習わせるのもいいのかもしれない。

自分はそれでエスカレートしてしまうかもしれないいじめに自ら終止符を打つことができたからだ。

もしも子供が将来、いじめられるんじゃないかと感じたらどうしますか?

ユーリオ的まとめ

いじめについて思うことがある。現在はネットいじめもあるし、そういうのって親が分からなかったりするんだよ。いじめ問題はどうしてなくならないのだろうか。考えるだけで胸が痛くなる。また、いじめ防止対策推進法と言う日本の法律が平成25年にできた。これはいじめへの対応と防止について学校や行政等の責務を規定とのこと。キレイごと抜きで自分の身は自分が守る必要があるのかもしれない。

スクールカーストの正体 ?キレイゴト抜きのいじめ対応?(小学館新書)

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