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掃除のおじさんが素手でつかんだものを見て驚愕した日

コラム コラム-エッセイ

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高校生の時、新聞配達のバイト以外に掃除のバイトをしたことがある。掃除は何人かでチームを組み、車で現場に移動するんだけどさ。

車での移動時間も働いていることになるからね。実労働時間が少ないバイトだったんだ。

現場は休みの日の会社だったり学校だったりさ。自分ら掃除チームしかいない状態でね。仕事と言うよりも探検しているような気分になった。社員の山中さん(仮名)なんてね。女子高で掃除しにいった時、妙にうきうきしてたよ。

手順としてはエアーポリッシャーのような機械のブラシで床を綺麗にしていってさ。その後に自分は床をモップがけをしていたんだ。

もっぷがけが終わったらね。床にワックスを塗っていくんだけどさ。必ず扇風機でワックスが塗られた床を乾かした。

1番大変だったのは汚れを本格的におとさないといけない時でね。小学校の給食を作る調理場を掃除する時はさ。

もうね、長年の油がこびりついている状態でね。いくら油汚れをおとそうとしても難しくてさ。

取外せるものは取り外して、大きい水槽みたいなおけに強力な洗剤を入れてね。汚れた器具を入れると化学反応を起こして汚れがおちるんだよ。

すげーなこれ、でもじかに薬品に触れたら危なそうだなと感じたんだ。まるで塩酸のようだったからさ。

冒険心をそそられたのが船の掃除でね。横浜の港にある船の掃除をしに行ったこともあった。

船に乗って観光するんじゃなくて掃除しにいく経験はさ。なかなか経験できないことだったんだ。

海上に船は止めてあるから微妙に揺れている中、もっぷがけしていたんだよ。

1番嫌だったのは公衆トイレを順番に回って掃除していく仕事だったんだけどね。

人間って自分家のトイレは綺麗に使うのに公共のトイレはこれでもかと言うぐらい汚く使うんだよ。

もうね、人間の本性を見た気がする。1番びっくりしたのはさ。社員の山中さんというおじさんがいてね。

現場に向かう時、昼食用の弁当を買うんだけどさ。山中さん、いつもいかがわしい本や漫画を買うんだよ。

それは山中さんの趣味だからいいんだけどね。公衆トイレの掃除回りしてた時にさ 。女子トイレの便器がつまっていて流れなかったんだよ。

そしたら山中さん、いきなり素手で女子便器に手を突っ込んで異物を取り除いてた。

もうね、心の中で素手かよ。こっちの心臓が止まるかと思うぐらいびっくりしたんだ。

結構、公衆トイレって汚く使われていることが多くてね。男子トイレも便器がつまっていてさ。

山中さんの伝家の宝刀でるんじゃね?

素手つかみ見れるかなと内心、期待して見守っていたんだよ。

そしたら山中さん、きちんとゴム手袋して男子便器の異物を取ってた。 

ああ、女子トイレ限定のそういう趣味なのねって納得したよ。その日も山中さんはいかがわしい本を買ってました。